芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

悲哀

 風のいたずらだろうか。思わぬところまで飛んでくるものがある。毎朝、庭掃除をするのだが、けさは常ならず異様な感慨を彼は抱いた。  確かに今まで、さまざまなものが飛んでくるのだった。冬になれば、家の裏の街路樹からわざわざ枯