芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

闇は闇のままで

「わたし殺せなかった」  この言葉が、いつまでも鮮明に刻まれている。  彼はそれ以上の詳細を彼女に尋ねなかった。もうどうでもよかった。今になってみれば、あの時、最も可能性のあった犯人は、おそらくあいつだった。しかし、それ