昨夜、入学式がありました。厚化粧した五十代の女性が鞭を振り上げながら叫んでいました。紫色のルージュで化粧したくちびるをつるっと突き出して。
ここに入学すれば、一生卒業できません。生涯学習。そのかわり、紅、紫、緑、漆黒、ベージュなどなど……さまざまなルージュであなたの足の爪先から髪の毛までが……いつまでも……そうね……絶えることなく……そうよ……いっぱい……しゃぶり続ける音が……ねっ……永遠に濡れて……
ごらん
この教室
無数のくちびるが
開いて
つまさきから
ふくらはぎ 耳たぶまで 無数の色で彩ってくれる
吸いつづけてくれる
あなたに永遠の愛を教えるために ほんとよ
嘘じゃない
毎晩 骨が踊っている あなただけのために
複雑な骨組みの中で 無数のくちびるがぴくぴく動いている 引きつっている
あらゆる方角 すべての場所に向かって
つるつる吸いついてる つるり つちゃり つるりん つちゃりん つちゃあん
あなたが発狂するまでね 発狂してこの窓から飛び出すまでよ