芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

後藤光治個人詩誌「アビラ」26号を読む。

 後藤光治さんから詩誌が送られてきた。

 

 詩誌「アビラ」26号 編集発行/後藤光治  2026年6月1日発行

 

 この詩誌は巻頭に「ロラン語録」を置き、詩作品六篇、次に「ロマン・ロラン断章(二十四)」。今回の「詩のいずみ」には金子みすゞを論じ、詠嘆している。最後は「鬼の洗濯板」。ファーブル昆虫記の第四回目は、本能とは何か、を問うている。

 詩作品に関して言えば、著者は少年時代の思い出が心に深く刻まれているのだろう。故郷とその少年の時、また、家族や村人という世界を痛切な思いで描いている。だが、故郷は喪失した。横に結びあっていた人間の輪が千切れ、散ってしまった。そこから、さらに、現代への批判が語られている。