芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀とケイ・ウンスク

 お盆の十五日ではあるが、昨夜もこの頃よく行っているスナック二軒を回った。

 スナックで遊んだら、時折、カラオケで私は歌を唄う。例えば昨夜、一軒目では桂銀淑(ケイ・ウンスク)の「アモーレ/激しく愛して」を唄った。また、スタッフのMちゃんと「ふたりの大阪」をデュエット。二軒目では、やはり桂銀淑の「ベサメムーチョ」。

 ここ二三年、私は桂銀淑をよく歌う。激しい愛の歌。若い頃の彼女の写真を見ていると、男を狂わせそうな二三枚がある。彼女の私生活が狂っていたように。整形をしていたという噂を耳にするが、もっと女になりたい、男を狂わせたい、男女平等が叫ばれる昨今、そんな反時代的な女性ってステキではないだろうか。極めて個人的な好みではあるが。

 きょうも暑い。土曜日恒例の亀の池の掃除。亀さん、ますます元気。掃除をしている間、庭で遊んでいるのだが、何度も失踪して、一度などは家探し。

 我が家は南向きに建てられている。その東南角を曲がって、東側を家の裏に向かって走り続けているところを逮捕。このまま気が付かずに家の裏に回っていたら、行方不明になって、芦屋警察へ届け出しなければならなかったろう。

 

*写真は、亀さん、こっち、と呼びかけたら、振り向いて門前の帰路をたどる亀。私は彼に特別な名前を付けていない。三十六年間、いつも、ただ、カメさんカメさん、そう呼んでいる。