芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その121

 Sとメールのやりとりをしている間に、時は流れ、芦屋浜に着くのが十分余り遅れてしまった。

 まあ、朝からメールと言っても、緊急ではなく、どちらかといえば、とりとめのない話だったが、私はとりとめのない話が好きだった。とりとめのない話って、過去や未来ではなく、ただこの現在だけをいとおしむ話なのかもしれなかった。

 

 それはさておき、日曜日の朝、私はごみを拾いながら、いつもの通り、芦屋浜を歩いていた。歩きながら、西端の芦屋浜と六甲山を撮った。

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 八月十六日

 きょうは

 お盆の明け

 見えない人たちが

 見えない国へ帰っていく

 そんな日

 送り火ではなかった

 ビニール袋片手に

 ゴミを拾いながら

 わたしは 芦屋浜を歩いていた

 無言で 地面を見つめて

 

 

*トップの写真は、作業終了後の芦屋ビーチクラブのメンバーたち。