―Sに
不思議だった。私は「歌姫」、彼女の歌いっぷりが
とてもステキだからついそう呼んでしまうのだが、
なぜか、「予感」を感じている。いったいどんな
「予感」、そうたずねられても、わからない。
答えようがない。ただ、昨夜、その夜は彼女の
誕生日だったが、あるレストランで向かいあって
夕食を楽しんでいる時、こんな言葉が私の脳裏に
流れていた。
それは藍だろうか
それともたわむれだろうか
いや
誰かと別れ
もうひとりの誰かを藍しはじめる
激しく
ぶつかりあって
どこまでも
逆回転しながら
海の上で
ついに
砕け散って
ひとつになってしまう
藍