芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

微笑すること

 誰もが暗室を持っていると思う。自分固有の暗室を。ただ、人によって違う。彼の見る限り、多くの人は、暗室は一瞬にやって来て、一瞬に去っていく。そうじゃないだろうか。だから、暗室の存在を知らない。知覚しない。あるいは、こう言