芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

秋の菜の花

 出発しなければならないのはわかっていた。振り返ってみれば、先程まで眠っていたベッドは消えていた。背後に帰る場所はなかった。  前には、まだダイニングテーブルは置いてあるが、徐々に薄いガラスになって透き通り、やがて消えよ