芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

真昼の夢から

 来る日も来る日もわたくしは真昼になると近所の公園を通り抜け、芦屋の海辺を散策している。五月に入り、真夏日かと思われる日もあり、炎天下、たとい帽子をかぶっているとはいえ、頭の中では陽炎に似たゆらめきが立ちこめている。