芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

彼の遺書、あるいは最後のラブレター

             金槌さえあれば、私の人生なんて粉砕することもたやすい。    君のてのひらは 五月のお花畑のように  花のつぼみを芽ぐもうとしています  君の顔は 九月の宝石箱のように  そのまつげは