高階杞一さんから送っていただいた詩誌を読んだ。
「ガーネット」Vol107 編集・発行/高階杞一 発行所/空とぶキリン社 2025年11月1日発行
この詩誌は「追悼 大橋政人」が特集されていた。十五人の方が追悼文を送り、故人のアルバムや年譜、そして作品抄が掲載されていた。巻末では故人が書いた「新川和江さんのこと」が置かれている。
私は誠に申し訳ないが所謂「現代詩」は不勉強で故人を知らない。さまざまな紹介文や作品抄を読んだ限りで言えば、私であって、私ではない場所から手紙をしたためているような宇宙感が漂っている作品、何故かそんな気持ちを覚えなくもなかった。
不思議なことがあった。この詩誌で高階杞一は「なごり雪」という作品を発表している。四日前、詩誌「交野が原」100号をこのブログで紹介したが、その折、この同じ作家の「のちの話」を読んで、物語性と遊び心を指摘したところだった。この「なごり雪」も同じ場所で作られている。ここには既に「私」はいない。ただ物語と奇妙な遊び心が浮かんでいる。
きっと、いずれ、一冊の本になってこの世に登場すると、私はそう思った。憶測にすぎないが。