芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

未明に声がした

 動いているのは確かだった。指先はすべて問題なかった。一応手足も眺めわたして、大丈夫だよ、Mは微笑んだ。鏡も笑った。よかったね。  ふくらはぎも腰も震えてはいない。だが連日の猛暑の陽射しのせいだろうか、外部は真っ赤っか、