芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

新しい穴

 顔面に釘が刺さっていた。一本ではない。日本だ。違う。二本だ。左右の鼻孔に一本ずつ。痛くはなかった。むしろ痒かった。いや、鼻の穴が痒くて、痒み止めに釘を打ち込んだに違いなかった。  もしそうならば、彼は更に思考するのだっ