芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

列車と吊り橋

 この物語は、列車に同席した男性から始まる。いや、それ以前からずっと物語は続いていたようだが、「それ以前」はボンヤリして私にはわからなかった。  男性にはまったく見覚えがなかった。小太りした中年のこの男性は、スーツにネク

フォイエルバッハの「キリスト教の本質」

 このところキリスト教神秘主義関連の本を読んでいるので、やはり、その対極に立っている本も読んでおくのが、事柄の公平性を求める私にとっては必然だった。    「キリスト教の本質」上 フォイエルバッハ著 昭和43年