芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その107

 急に夏が来たのか。春はもう終わったのだろうか。

 

 いちいち温度計で計っているわけではない。パソコンで芦屋の一日の天気を調べてみると、この日ごろ、昼間は二十三度前後まで気温が上がっているらしい。特に芦屋という町は昔から道路の舗装率が高い町で、輻射熱が加わると、もう昼間は夏日なのかもしれない。

 

 芦屋浜の雑草もあちらこちら芽を出し、堤防の階段付近、とりわけ西北側では手に余るほど、ずいぶん萌えている。

 

 また、土曜日になると、若いあるいは中年の男女が日光浴をしていたり、親子連れなどの訪問者が増えている。昼間、この辺りを毎日散歩しているひとりぼっちの私には、楽しそうで、うらやましくて、まぶしく輝いている。

 

 だから、ゴミも増えだした。

 ペットボトルやタバコの吸いガラから、お菓子の袋に至るまで。堤防の階段付近にもたくさん。そうだから、芦屋浜の「ゴミ拾い&雑草抜き」もやりがいを感じる次第。彼女さえまだ生きてくれていたら、そんなことをあれこれ思い悩みながら、浜の上にしゃがみこんでいた。雑草を抜くために。

 

 眼前には、芦屋浜が横たわっている。

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*トップの写真は、作業中のスタッフ。中央に立っているのがリーダーの中村さん。芦屋浜を背景にして。