芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

冬あるいは秘密言語

秘密集会では秘密言語が話されていた

彼は日本語以外の言語は理解出来なかった

かつての日本が存在していた島なので

顔は同じような顔がそろっているが

言語はかいもく通じなかった

だから

二〇九一年の冬の世界の

かつての日本島で 日本語を話すのは 狂人かもしれない

二〇二四年の冬に この島へ帰って来て

彼はそう思った

 

冬 秘密の中で ものみな分断されていく 無数に