芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

すべてはちぎれて消えてしまう ほら

ごじゃりんについて話しておこうと思う

それはさがりんの物語である

さがりんがいるということは もちろん あがりんもいたということだった

それでいいではないか なにかまずいことがあるとでもいうのだろうか よし それじゃあ先にあがりんについて話しておこう

さがりんは言いました 昔 あたし くだりんを愛してました

だったらどうする ごじゃりんをどうするのだ

ええ じつはごじゃりんなんていません あれは作り話です

おっしゃるとおり みんな嘘 さがりんもあがりんも嘘

ぜんぶでたらめ くちからでまかせ いつだって まことしやかにほほえむあたし その裏側は嘘なの もう嘘だとも気づかない嘘 あなたもよくご存知のくせに 真実って無意識の嘘でしょ

でもこれでいいと思う すべて嘘でいいと思う

そうよ だって「あたし」なんでどこにもいないし 結局 「あたし」って言葉をたまたま白紙の上に書いただけよ ごめんね 時間とらせて