冬だというのに
頭の中で また
蝉が鳴いている
二〇一四年七月十九日の夜明け 妻悦子が緩和ケア病棟で永眠して
お昼頃 棺で我が家へ帰った日、
庭の木で
いやに騒がしく
蝉が合唱していた。
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冬だというのに
頭の中で また
蝉が鳴いている
二〇一四年七月十九日の夜明け 妻悦子が緩和ケア病棟で永眠して
お昼頃 棺で我が家へ帰った日、
庭の木で
いやに騒がしく
蝉が合唱していた。