芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

潮芦屋緑地にカラムクドリが来た!

 最近、我が家に近い公園におおぜいのカメラマンがやって来る。今朝も九時頃散歩していると、やはりたくさんのカメラマンで賑わっている。私はハンチングを被った年配のカメラマンに聞いた。

「ちょっとお伺いしますけれど、最近カメラマンの方が大勢お見えですが、何を撮っておられるのでしょうか?」

「カラムクドリです。今日はまだ少ない方で、多い日は何百人と来ます」

「カラ……」

「カラムクドリ。ムクドリの一種です」

「たくさんやって来るのですか?」

「一羽、です」

「エッ! そんなに珍しい鳥なんですか!」

「ハイ」

 そんな会話を交わし、ありがとうございましたと言って別れようとした刹那、背後から、

「イマシタ! あれです、あすこにいます」

 彼の指先の方向を追うと、七八メートル先、潮芦屋緑地西駐車場横のゴミステーション付近に、スズメくらいの大きさの二羽の鳥が枯れ草の上をピョコピョコ歩いている。その内の一羽、肩が白い方が、カラムクドリだった。

 家に帰って調べてみれば、成程、確かに英名では、White-shouldered Starlingとなっている。