芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

これはいったい何だろう

深夜放送が始まっていた

 

でも

家には

テレビも

ラジオも

スマホも

パソコンも

ないけれど

 

どこかで

何かを

放送していた

 

流れているのは声だと思った

 

それとも

あれは

どこかで 何かが

燃えている

音だろうか

 

だったら

それは深夜放送ではなく

火事だったのか

 

まあ

過去はすっかり忘れてしまって

未来なんてもともと誰にも見えやしない

深夜

ただ音がするだけ

 

この音 ひょっとしたら 誰かの声だろうか ひとり暮らしだけど