芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

亀と歌姫

 たとえ猛暑日であっても、土曜日の午前中は亀の池を掃除する、私はずいぶん昔から自分とそう約束してきた。昨日も夜遊びをして帰宅したのは、きょうの午前零時半。それでも、少し遅くなってしまったが、午前十一時から十二時まで、炎天下、清掃作業に夢中になっていた、汗まみれになって、三十七歳の亀と遊びながら。

 

 昨夜だけではなかった。

 今週は、月曜、火曜、水曜、金曜と夜遊びに興じた。今夜も誘いの声がやって来た。即座に、いくよ、そう答えていた。

 個人的なことばかり書きなぐって恐縮してしまうが、月曜、火曜、そして金曜は、最近よく遊ぶ「歌姫」といっしょだった。「歌姫」なんて私はブログに勝手に書いているが、会ったときいつも呼びかけている彼女の愛称とは違う。念のため。

 

 不思議だった。私は「歌姫」、彼女の歌いっぷりがとてもステキだからついそう書いてしまうのだが、なぜか、「予感」を感じている。どんな「予感」、そうたずねられても、わからない。答えようがない。ただ、昨夜、彼女と夕食している時、こんな言葉が私の脳裏に流れていた。題して、「海の上で」

 

 それは藍だろうか

 それともたわむれだろうか

 

 いや

 誰かと別れ

 もうひとりの誰かを藍しはじめる

 激しく

 ぶつかりあって

 どこまでも

 逆回転しながら

 海の上で

 ついに

 砕け散って

 ひとつになってしまう

 

 藍

 

 

*写真は、清掃作業が終わった後、私とも遊び疲れて、我が家(池)でくつろぐ亀。