芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

死の音

 にょきにょき生えてきた。そんな話を昔子宮ガン末期の祖母から聞いた。あの頃は、まだ若かった。おばあちゃん、馬鹿な、鼻から信じなかった。いや、頭から否定した。祖母は十日後にこの世を去った。  しかしそれは事実だった。いやは