芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

 開いていた引き戸を閉めた時、手前に立っていた室内物干しスタンドにあたり、洗濯物が部屋の床に散らばった。 「もっと注意してやらなかったら、いかんな」  背後で父の声がした。 「文句あるなら、自分でやってよ」  私はきっと