芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

あり得ない話を語る

 あり得ない話が実際にはあった。私は自分で経験するまで、噂では少し耳にしていたのだが。  都会の中心を走っている綺麗に舗装された百メーター幅の道路。ネオンサインや街灯で夜を知らない、闇に輝く街路。その歩道を歩いていた時、