芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

あわただしい朝のひととき、亀と遊ぶ。

 きょうの出だしは多忙だった。どちらかといえば、人生の晩年にもかかわらず私は毎日多忙だが、きょうの朝は特に多忙だった。  朝三時半に起き、昨夜描いた挿絵に付ける詩を完成させ、ホームページに発表。五時になっていた。三十分余

胸と腹部

 初めて出会っただけなのに、何故か彼女は以前から親密な関係だったと私は感じた。一メートル前後まで近づいた時、まだ私の手足の皮膚のどこかで記憶に残されている彼女の体の温もりさえ覚えた。他愛ないおしゃべりをしただけだが、少し