芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

何故

 どうして二派に分かれて争っていたのか、私にはわからなかった。ただわかっていることは、投石や火炎瓶が渦巻き、見知らぬ暴徒が殺到する中で、私自身も争い続けていたのだった。  夜の街、いや、あれを夜の街というのか、だだっ広い