芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

アルツィバーシェフの「サーニン」

 トロツキーは「文学と革命 第Ⅱ部」(内村剛介訳、現代思潮社)の中でわざわざ「死とエロス」という節を設け、アルツィバーシェフ主義や、同じことだがサーニン主義を批判している。この節は一九〇八年五月六日に発表されているので、

カアカア、愛!

 どうやら私は勘違いしていたようだ。今までカアカアはトテモ弱虫でまわりのカラスたちから、ちょっとおおげさな言葉を弄すれば、「迫害」されているものとばかり思っていた。  けさもカアカアは二度やって来た、五時過ぎと七時過ぎに