芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

ショーロホフの「静かなドン」を読む

「これって、とんちゃん向きじゃないと思う」  もう四十年余り昔のこと、三十歳になったばかりのえっちゃん、これはボクのワイフの通称だが、ボクのような人間、つまり「とんちゃん」はこの本なんて読まなくっていい、そう言い切って、