芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

亀も大切、遊びも大切。

 高校の同窓生からメールが入ってきた。

 三宮のミュンヘンで午後四時、落ち合うことにした。

 メールをくれた友は東京に住んでいて、時折、関西まで足を運んでくる。その時たいがい、三宮に住んでいる同窓生と私と三人、三宮で遊ぶか、あるいは、私の住んでいる芦屋まで遊びにやって来る。

 

 わけあって、午後六時に分かれた。私は七時に芦屋で待ち合わせている人がいた。その人の愛称は「歌姫」。阪神芦屋駅すぐそばの小料理屋で。珍しく由良ウニがあるので、それを注文して、まず生ビールで彼女と乾杯。

 歌姫は焼酎を中心によく飲む。でも、人のことは言えない。私もつい飲み過ぎてしまうけれど。まして、彼女のような女性が隣にいると。

 そのあと、いつものスナックで歌合戦に興じた。金曜日なので客も賑わしく、ステキな夜。思えば、ビジネスも家事も芦屋芸術の運営もさまざまな作品作りも、私は毎日いろんな時間を費やしているが、いまのところ、そんなあれこれの時間よりも、「歌姫」と遊んでいる時間が至上の時だった。

 

 帰宅したのは丁度、午前零時頃。

 土曜日の朝、七時前に起床。少し遅い朝だが、庭の水撒き。連日の日照りで、花壇のクリスマスローズなどもほとんど枯れかかっている。夏の水やりは夕方の方がいいだろうが、今夜も夜の約束が入っていて、致し方ない。

 朝食も家事も庭掃除も済ませて、汗だくになって、午前十時。クーラーを入れ、ダイニングで一服。アイスコーヒー。パソコン。雑文を書きなぐったり。この休憩タイム、もちろん、熱中症予防のため。

 

 午前十一時前。再開。お次は、亀の池のお掃除。

 

 きょうの亀は、とても元気。池の清掃作業中、あちらこちらを駆け足で歩き回っている。その度、見失ってはならないから、作業を中断、立ち上がって彼を我が足もとまで運ばなければならない。行ったり来たり。亀の池を洗っているのやら、亀と追いかけごっこしているのやら、皆目不明。

 私は亀が可愛くて、彼と遊んでいるとばかり思っていた。だが、決してそうじゃなかった。私は亀に遊ばれていたのだった。

 

 

*写真は、百日紅の下を歩く亀。百日紅もますます鮮やかに咲き、乱れて。