芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

文芸誌「日々漫筆」創刊号を読む。

 大久保優さんからこんな同人誌が送られてきた。

 

 「日々漫筆」創刊号 編集人/浅田厚美 発行元/「日々漫筆の会」 表紙・挿絵/本馬彩花 2026年5月15日発行

 

 個人的なお話になってしまうが、この文芸誌の編集人浅田厚美氏について一言しておきたい。

 浅田さんは別冊「關學文藝」の編集人をしておられ、私はここ数年、寄稿させていただいている。言うまでもなく、何かとお世話になっている。そして、この文芸誌を手にした時、文章に対する浅田さんの名状しがたい執念のようなものを覚えたのだった。確かに文章によって見ず知らずの人間でさえその心がつながっていく、そう言うときがあるのだろう。

 それはさておき、「日々漫筆」はとても「創刊号」とは思えない、漫筆というより達筆な方々の集まりだった。

 浅田さんが十年来継続してきたNHK神戸文化センターの「楽しい文章教室」に参加している六人のメンバーがそれぞれ三篇、開講時から参加しているもっとも古いメンバーの桂未希さんだけは五篇だが、エッセイを発表している。

 すべての作品が六人のメンバーの独自の境涯を巧みに表現していて、生きるってステキなことなんだ、読了後、私はそんな思いに打たれた。

 ここには、人さまざま、自分の一回的・独自的世界を生きている姿が鮮やかに浮かんでくるのだった。