昨夜もいつもの通りスナックでウイスキーに溺れ、帰宅したのは今日の零時過ぎ。
明け方。彼女が出てきた。街角を曲がると、寂れた田舎道で、おそらく激しく愛を語り合ったのだが、「おそらく」と前置きしたのは、画像が波形に歪曲しながら全体がボンヤリしてしまって、ベッドから頭をもたげて机に置いた時計を見るともう四時を過ぎていた。
長い間夢を見ていたのか、それとも、一瞬の出来事だったのか、判然とはしなかった。しかし、まだ、二人が愛しあっているのは確かだった。
もう一度、眼を閉じたのは、記憶に残っている。ふたたび目覚めたのは、八時近かったのだが。
遅い起床のため、すべてが平日とは違って、遅れていく気持ちがした。何故かこれでいいのだ、もうお前は遅れていいのだ、自分に言い聞かせていた。
従って、亀の池を掃除するのは十時を半ば回ってしまった。
亀を見つめていると、明け方の彼女が笑っていた。
これを見て欲しい。夢に出た彼女が育てたミニバラが、十二年間、彼女が不在でも、毎年この季節に花を咲かせている。いや、彼女は不在だといったが、正確に表現すれば、明け方、出てくるのだけれど。

ミニバラの下には亀が。

どうぞこれも見てください。ユスラウメもこの十二年間、毎年、実っている。

*トップの写真は、サツキの下を散策する亀。