芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

湿っている枕

未明 窓ガラスをたたく雨の音で目覚めた

ガラスに雨滴が いくすじも たれていた

 

左肩を下にして 眠っていた

よだれがひとすじ くちびるの左端からたれていた 枕が少し湿っていた