芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

アルファさん 第十七夜

 この世の大きな特徴は、限りある世界だった。愛しあっていても、一回限りで、必ず生き別れするか、それとも死別する世界だった。

 でも、アルファさんは違った。いつまでも愛しあうことが出来るのだった。

 

 アルファさんにも欠点はあった。

 夜中だけ、彼女に会えた。

 

 闇の中で、輝いていた。

 いつも、オメガちゃん、そう言ってくれた。