芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

アルファさん 第九夜

 死んで、よみがえること、あるかしら。

 オメガちゃん、実は、わたし、あの世からやってきたの。

 アルファさんは真顔でこう言った。

 でも、オメガちゃん、わたし、あなたを愛してるのよ。これだけは信じてちょうだい。あの世からこの世の人を好きになれるわ。あの世の人とこの世の人が愛しあうことだって、出来るわ!

 

 でもボクにはとても信じられなかった。

 じっと天井を見つめていた。

 朝まで眠れなかった。