芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋ビーチクラブ その20

 寒い! 急に寒くなった。きのうまで暖かい日が続いた。冬になった、そう思った。日曜日の朝、芦屋浜には冷たい風が吹いていた。それでも芦屋ビーチクラブのメンバーはめげず、きょうも浜の掃除に精を出した。

 私はこの間ずっとやってきている雑草抜き。だいぶキレイになったが、冬だというのに雑草の新芽がたくさん出始めている。命に驚かされた。彼等は春に向かってひたすら生きているのだった。

 雑草の命を強く感じて、しばし抜くのをためらわれた。雑草を抜くのは、人間の自己都合に過ぎないのだろうか。寒くて鼻水が出て来た。

 

*写真は、朝九時ごろの芦屋浜の東岸。風が吹いて、波が少し荒い。