芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

昼は絶えて

私は何が言いたいんだろう。確かに星が出ていた。昼間は雲ひとつない青空だったが、夜も満天星が輝いていた。月は出ていなかった。この時期、月は夜明け前、木星と接近して東の空に浮かんでいるはずだ。だから、人々は月のない星空の下で帰路を急いでいた。

 

 星は星を呼んでいる

 夢を重ねあわせて

 帰路を急ぎ

 昼は絶えて