芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀と白い彼岸花

 きょうは土曜日。午前八時半ごろから亀の池の掃除を始めた。基本的には週一度、土曜日にやっている。平日は午前中事務所に出で昔ながらのビジネスに取り組んでいる。余程のことがない限り、やれるまでやるつもりでいる。また、日曜日の朝は最近「芦屋ビーチクラブ」に参加していて、芦屋浜のゴミ掃除のボランティアをやっている。そういうことで、亀の掃除は土曜日の朝が一番都合がいい。

 掃除をしながら、庭で遊ぶ亀がどこかに紛れ込まないかと様子をうかがいつつ、ついこんな思いにふけっていた。……衣食住に事足りて、週一で亀の池を掃除し、三十四年、亀と共に暮らせる人生。スバラシイではないか。

 

*写真は、掃除が終わった後、庭で遊んでいた亀が我が家の門を出たところ。嬉々としている。背後の鉢植えは、もうすぐ咲く白い彼岸花。別名シロバナマンジュシャゲ。花言葉は「想うはあなた一人」。亡妻の形見。