芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

親水公園にて その14

親水公園の

木立の奥から

あの女が浮かんで

両脚は定かでないが

こちらに向かって

笑みを描いて

やって来る

 

狂っているのか

 

 

*夜来の雨は朝方にはあがって、降りそうでいて降らない、そんな曇天だった。昼前、その空がいきなり晴れわたった。私は早めのお昼ご飯をすませ、親水公園を通り抜け、芦屋浜まで足を運んだ。