芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

親水公園にて その13

不幸を 幸福に変えることはできない

だけど 不幸を表現することはできる

 

そのことをまた 再確認していた

しばし橋の前で 空を仰いでいた

 

 

*もう夏の終わりが近づいたのか、朝から激しい雷雨で、一時、停電にさえなった。お昼ごろ、雨が上がった。私は傘を手に、灰色のサファリハットを頭にのせて、親水公園の人工の川にかかった小さな橋を渡り、芦屋浜に出た。毎日渡る橋だった。