芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

亀と白いキキョウ(続)

 いつものように、けさ、庭やそれに面した歩道を箒でキレイにした後、亀の池の掃除にとりかかった。先週の日曜日からちょうど一週間たっていた。

 掃除が完了すると例のごとく、しばらく亀と遊んだ。庭を探検するのが大好きな彼は、先週と同じ場所、レンガを三段積んだ花壇を上った。一週間前、そこではキキョウが一輪の白い花を咲かせ始めていた。その花はもうしぼんでしまったが、あらたに数輪、白い花を咲かせている。

 気にもとめてはいなかった。七日間で、身のまわりは移り変わっていたのだった。