芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「月刊ココア共和国」2022年4月号を読む。

 こんな詩誌を読んだ。

 

 「月刊ココア共和国」2022年4月号 発行人 秋亜綺羅 発行所 あきは詩書工房 2022年4月1日発行

 

 本誌には、48人の作家の詩の作品が60篇収録されている。ひととおり読んでみて、まず、それぞれの作品の作家のペンネームの多彩さに驚いた、中には本名で発表している人もいるのかもしれないが。また、作品もすべて自分流で書かれているので、自由奔放な言葉の世界だった。

 とりわけ私の印象に残った作品は、上記に含まれる詩作品ではないが、秋亜綺羅の発表した「寺山修司論まで時速四キロ①―三島由紀夫の必然論と寺山修司の偶然論」だった。生きた時間の熱気が伝わる文章だった。どうしても書いておきたい文章、おそらく老若男女を問わず多くの人々が自らの心の奥底にひっそり背負い続けている、そんな生きている時間を表現した作品だった。