芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

「現代詩神戸」273号を読む

 永井ますみさんから詩誌が送られてきた。裏表紙を見ると1956年1月8日創刊となっている。長い歳月を生きた詩誌だった。

 

 「現代詩神戸」273号 編集 三宅武・永井ますみ・田中信爾 2021年6月10日発行

 

 <詩篇>は十八人の詩人の作品が発表されていて、永井ますみの<エッセイ>、<松尾茂夫さん追悼>欄には、松尾茂夫の詩「ホノルル・スター・ブレティン」、松尾茂夫の略歴、渡辺信雄、たかはらおさむ、永井ますみ、三人の同人の追悼文で松尾茂夫を偲んでいる。その内、永井ますみは文ではなく追悼詩を書いている。

 さまざまな詩人のさまざまな詩と文で構成されていて、一冊の現代詩のアンソロジーを読み終えた、私はそんな気持がした。