芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

玄関先の闇の中で

 ここ数日、曇っている日が多い。きょうの午前三時頃も、空はほとんど雲に覆われている。ただ、西の方の雲は切れていて、雲間から、ベテルギウス、シリウス、プロキオンの冬の大三角が現れている。彼等の上方では、ふたご座のポルックスとカストルが輝いている。よく見れば、上天の薄い雲の中にしし座のレグルスがチラチラしている。あッ! ベテルギウスがいない。もう雲に隠れてしまった!
 ボクはワープロの前に座った。もうすぐ午前四時がやって来る。