芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

しまった! 寝坊してしまった!

 「しぶんぎ座流星群」を見るため夜中の三時ごろ起きるつもりだったが、起きたのは五時だった!
 あわてて着替えて表に出た。もう東空の屋根越しに金星が浮かんでいる。
 門前の道で三十分くらい、北東方面を中心に夜空を見上げていた。うしかい座とりゅう座の間に、見えるのか見えないのか、うっすらした乳白色の糸状のものが走るのを、何本か見たと思った。
 突然、アークトゥルスの北側を流星が走った! スピカの下にも流星! 北斗七星の下方から北極星へ向かってかなり大きな流星!
 あきらめないでよかった。門前の路上から、肉眼でもはっきり見える三つの流星を、ボクは見た。