芦屋芸術|芸術誌・現代詩・小説

その名は

他の人は

食事のお付き合い

してくれるのに

 

ひとりだけ

してくれない人がいる

その名は

 

えっちゃん

 

 

⁂きっと猛暑日だろう。2026年7月17日、正午の炎天下を芦屋浜から総合公園を歩く。余りの暑さに、私の全身の形をした汗が脳裏に浮かんでくる。ほとんど、毎日、真昼に抜けるアーモンドの小径。その小径を今日も通り抜けた。二十二年前の三月半ば、とんちゃん、もう桜が咲いてる、ボクを見つめてそうささやいたえっちゃん。アーモンドの花って桜そっくりだったね。それにしても十二年前までに彼女とジャックと三人で何回歩いたのか、数えきれない散歩道。何故か立ち止まって、胸を沈めて、アーモンドの小径を写真に収めた。