芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

芦屋二十年短観

 きょう、四月二十六日、芦屋のこの家に越してきて二十年になる。  そもそもこの家を見つけたのは妻悦子であり、彼女は八十を超えたばかりの私の母の老後を見るため、この家を買った。母も喜んでいたが、転居前にアクシデントがあって