芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

高橋馨詩集「蔓とイグアナ」を読む。

 長い歳月をこの世で暮らしているうちに、自分の固有空間とでもいうものが生成・発展するのだろうか。そして、この固有空間では、所謂「世間」とは多少ズレたり歪んだり曲がったり外れたりしている映像や色彩や線や話し声、果ては超自然