芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

七年の後に その39

きょう お昼過ぎ   六甲山を背に 芦屋浜を歩いて   海と その上に浮かぶ 雲を見ていた   四十三年間 愛しあって   別れた     *写真は、二月二十三

「芦屋芸術」十四号を出版します!

 去年の四月十九日に「芦屋芸術」十三号を出したきり、それ以降、もう「芦屋芸術」は廃刊にしよう、そう考えた時期も、私にはあった。だが、アレコレ逡巡した結果、やはりトテモ業が深いのだろう、もう一度、やることにした。  今年の

「幻想と怪奇」第五巻から「表現主義時代の幻想」を読む。

 表現主義、そんな言葉を耳にすれば、いったいどんな作家の名前が脳裏に浮かぶだろうか? 例えば、カンディンスキーか? カフカか? トラークルか? シェーンベルクか? 一九一〇年代から二〇年代半ば辺りにドイツ周辺で閃光を放っ