芦屋芸術|同人誌・現代詩・小説

夜明け前の恋

 梅雨明けが来て空が白むのはずいぶん早くなったけれど、まだ未明なのか、黒々とした室内のベッドに寝転んでいる私の脳の上に亡妻「えっちゃん」が生き生きとして動いていた。もちろん、後付けで「脳の上に」という表現をしてみたが、睡